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大会レポート

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第34回 ROBO-ONEロボワン
第18回 ROBO-ONE Lightロボワンライト

2019年2月23日(土)~24日(日)の日程で、兵庫県・バンドー神戸青少年科学館4F特別展示室にて、自作二足歩行ロボットによる格闘競技大会、第34回「ROBO-ONE」と第18回「ROBO-ONE Light」が開催されました。

2年ぶりに関西地区で開かれた今大会は、のべ2日間で5つの国と地域から185機のロボットが集まりました。1日目に行われた「ROBO-ONE Light」は、出場全選手が格闘のリングに上り、熱戦を展開。決勝戦では前回優勝者の「GIY専用KHR-3」(DrGIY)が「クロムキッド」(Kupakuma)とのベテラン勢対決を制して2連覇を達成しました。
今大会、特に目立ったのは、地元の神戸市立科学技術高校チームです。大量18機をエントリーし、全体の1割近くを占める大勢力となりました。メンバーに加えて駆けつけた家族や友人の大声援を受け、両日のトーナメントでも躍進。惜しくも優勝はならなかったものの、「ROBO-ONE Light」で「光龍騎神マキシマム・ノヴァ」が3位に輝きました。

2日目に行われた「ROBO-ONE」は、予選から前回の記録を上回る参加者が続出。半年かけて参加者たちが性能を磨いてきたことが感じられました。決勝トーナメントは、予選通過者にシード権を持ったロボット機が加わり、合計28機によって争われました。こちらは2連覇中だった「Speranza」が1回戦で敗退する波乱があったものの、その後輩である「Typerion」が決勝に進出。復活を果たしたかつてのV2ロボット「ミスミ・プニ」と雌雄を決することになりました。しかし、決勝戦の開始直後に「Typerion」は右腕が脱落し、左腕1本で戦うことを余儀なくされます。「ミスミ・プニ」がその隙を見逃すはずもなく、ストレートで3ダウンを奪い、通算3度目の優勝を果たしました。

今大会は、韓国、台湾の常連チームに加えて、中国とインドの選手が参加しました。中国の選手は親子でロボットバトルを楽しみ、インドの選手は同国史上初のROBO-ONEファイターとして、国際交流試合のリングに立ちました。直近ではROBO-ONE TAIWANが開催されることが決まっているほか、チリやコロンビアが参加する南米大会、中国本土で行われる大会などが予定されていることが公開され、ROBO-ONEの国際化がより進んでいることが印象づけられました。

そしてエキシビションとして公開された「ROBO-ONE auto」と新競技「床運動」も、ROBO-ONEが盛り上がり、拡がりつつあることを証明していました。「auto」のデモンストレーションでは人やペットボトルを区別して認識するデモが披露され、9月の大会でさらにロボットたちがレベルアップしていることに期待が膨らみました。また、「床運動」には4チームが挑戦し、歩行や逆立ち、ジャンプなどを次々と繰り出す姿に会場中から驚きの声が上がっていました。

新たな技術を通じて世界と交流できる場となるROBO-ONEを、ミスミはこれからも応援していきます。

地元の神戸市立科学技術高校チーム

地元の神戸市立科学技術高校チーム

決勝の2台

決勝の2台

初出場のインドチーム

初出場のインドチーム

新競技「床運動」

PHOTOS/VIDEOS