当社グループは「サステナブル調達ガイドライン」を策定し運営しています。同ガイドラインについて主要仕入先に対して合意を促すとともに、人権の尊重、安全衛生の推進および管理体制構築状況の実態調査を行っています。加えて、環境活動の取り組みについては、温室効果ガス排出量削減に向けたエネルギー使用データの共有や削減に向けての算出を行うなど、協調して持続可能な調達活動の向上に取り組んでおり、更にこの活動の拡大を図っています。
今後もサプライチェーン全体を視野に入れて、リスク・機会の定量的把握と実質的な対応策の立案・実行を進めてまいります。
調達方針
調達方針
当社グループは、全世界のお客さまへWebサイト上での選定・購買の利便性の提供と、商品を確 実短納期でお届けすることを通じて、産業界のさまざまなムダや工数を削減する時間価値を提供して います。この時間価値を継続的に向上させるために、ビジネスモデルを常に進化させるとともに、そ れらを支える生産・物流・ITなどの事業基盤強化、人材基盤構築に取り組んでいます。
私たちは国内外を問わず、オープンで公平・公正に調達先を求め、調達活動を行います。調達先の 選定にあたっては、品質・価格・納期を含む提供サービスの時間価値に加え、継続的な改善に取り 組む組織力・技術力、さらに法令遵守・環境保全・安全衛生・人権保護など、総合的に評価し、合 理的に決定します。
私たちは調達先とのコミュニケーションを重視し、協調して持続可能な調達活動の向上を目指しま す。その上で、時間価値提供のためのご協力や、必要な範囲での定期・不定期での報告、監査などを お願いすることがあります。また、調達先のサプライチェーンに対しても、可能な限り、当社調達ガイド ラインと同様の要求を行い、適宜確認をお願いすることがあります。
サプライチェーンの透明性向上に向けた取り組み:サプライヤーアンケート調査結果
サプライチェーンの透明性向上に向けた取り組み:サプライヤーアンケート調査結果
重要サプライヤーの特定
重要サプライヤーの特定
当社グループでは、ミスミブランド製品の供給など当社にとって重要なサプライヤーを購入金額の上位70%を目安に 特定しています。これらのサプライヤーは、取引額の大きさや代替可能性などを総合的に判断して選定しています。
1. サステナビリティ活動に関するサプライヤー調査
1. サステナビリティ活動に関するサプライヤー調査
日本国内のサプライヤーの皆さまに、2022年に制定した「サステナブル調達ガイドライン」※1を周知し、遵守状況のア ンケートを実施しました。

※1 サステナブル調達ガイドライン
※2 ミスミ日本のグローバルサプライヤーのうち、一定数を除き合意書やアンケートの実施対象とした
2. 評価項目とリスクの明確化
2. 評価項目とリスクの明確化
ESG項目全般について調査を実施し、回答に対してデューデリジェンスを行っています。

3. 評価基準
3. 評価基準
コンプライアンスに関するヒアリングに加え、事業継続計画 (BCP)や管理体制の構築に関する評価が低い場合においても改善を求めています。
4. 実績
4. 実績
2023年度は458社のサプライヤーの皆さまより調査票にご回 答いただき、そのうち64%がBランク以上(良好)という評価 になりました。

5. 2025年度の取り組み
5. 2025年度の取り組み
2025年度は、ミスミグループ全体でのサステナブル調達ガイドライン遵守率の向上に向け、国内外グループ会社との連携を一層強化し、グループ全体として調達活動における社会課題への対応を着実に進めます。また、海外拠点への サステナブル調達ガイドラインの展開とアンケート実施準備を進めるとともに、グローバルにおける購入金額の上位 70%のサプライヤーに対する評価の実施を今後目指します。
