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前職の業務内容を簡単に教えていただけますか?
前職は自動車部品メーカーの品質部門に所属し、技術職として新商品の生産準備を担当していました。大手自動車会社から依頼された図面通りに作るために、どんな検査をどの工程に設ければよいか製造現場の人たちと一緒に考える仕事です。
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転職の経緯を教えてください。
より広い視点でキャリア形成を行いたいと考え始めたのがきっかけです。前職では技術職ということもあり、配属された機能で専門的にキャリア形成をしていく人がほとんどでした。また、長く同じ業務に携わっていると業務内容も固定化されてきてしまい、成長が止まっているような感覚もありました。
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転職活動中は製造業を中心に見ていらっしゃったのですか?
はい。ですが、大手メーカーなどは働き方や社風が自分には合わず…。製造業でメーカーの知識を生かしながら、商社的な働き方もしたい、と思っていたところ、エージェントからミスミを紹介されました。
ミスミのオリジナル品として自分で商品企画したものを協力工場へ製造依頼し、でき上がったものを世に出していくことができるので、自分の志向にあっていて楽しそうな仕事内容だと思いました。 -
今はどんな商品をご担当されているのですか?
金属プレートを担当しています。チームは素材系の商品を担当しており、金属や樹脂などさまざまな材質でできた板状・ブロック状や円柱状の素材をお客さまの希望寸法に合わせて加工してお届けする商品です。サイズも幅広く、大きいものだとテーブルくらいのサイズの商品もあります。
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特に印象に残っている仕事があれば詳しく教えていただけますか?
新商品開発の仕事です。これは透明樹脂製商品の開発をしたときですが、お客さまはミスミで買った板をそのまま使うのではなく、どこかに取り付けて使用されることが多いので、取り付け用の穴を空けられるようになっています。その穴の数がもっと欲しい、というお客さまの声に応える形で規格拡張を行いました。
実際にWebカタログに載せるためには規格化が必要です。具体的には穴空け可能個数や穴ピッチやサイズなどのさまざまなレンジを決めなくてはなりません。お客さまに電話や直接訪問、オンライン会議をさせていただきながら一番ニーズが多そうなところを調査しました。レンジが決まった後はお客さまの求める品質に仕上がるのか、需要予測に対して協力工場のキャパシティは足りているか、多くの確認やすり合わせを重ねながら何とかリリースに漕ぎつけることができました。まさに転職活動時にやりたいと思っていたことができたと思います。 -
この仕事はご自身から提案されたのですか?
はい、自分から提案しました。当時、穴数増加に対するニーズがお問い合わせの5割くらいを占めていて「まずい、これは早くリリースすべきだ」と思ったためです。
もちろん上から降ってくる仕事もあります。部門全体の目標として達成すべき数字や目標もあるので。その一方で、「やりなさい」と言われたことをやるよりも「やりたいです」と言えばやらせてもらえる雰囲気のほうが強いと感じます。 -
ミスミに入社した後、苦労されたことはありますか?
最初にちゃんと教えてもらえますし、ある程度はナレッジ化されているのですが、自分からも動かないとキャッチアップは遅れると思います。一気通貫な反面、関係する部署も多いので、どういうときにどの部署の誰に聞けばいいか勘所をつかむまで苦労しました。
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確かに事業スピードが速い分、社内の変化スピードも速いので、都度ナレッジ化するより直接聞いたほうが早いところもあったりしますね。M・Hさんはどのようにキャッチアップされたのですか?
私は分からなければどんどん積極的に周囲に聞いていく性格なので、周囲に聞いたり、人づてにネットワークを広げたりしながらキャッチアップしました。
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最後にお仕事のやりがいや今後やってみたいお仕事についてお聞かせください。
市場の生の声を活かせるのは楽しくやりがいがあります。お客さまの生の声を聞いていると、想定外の使われ方や隠れていた大きなニーズが出てくることもあります。そこから自分で案を練って、目に見える形で市場に還元させることができるのがとても楽しいですね。また、それに対するお客さまの反応も手に取って見えるので、次への活力になります。
まだまだご指摘をお客さまからいただいているので、もっともっと改善していきたいですね。商品そのものだけではなく、今後はECサイトのユーザビリティ向上のための仕組みづくりにも挑戦してみたいです。 -
ありがとうございました!
