CORPORATE PHILOSOPHY 企業方針

トップメッセージ

「時間戦略」を追求し、製造業のプロセス革新を支援することで、さらなる成長を目指します。

ミスミグループの提供価値と、社会的使命

 ものづくりの構造変化が加速する中、ミスミグループの主要顧客である製造業からは近年、設計工数の短縮や生産計画の円滑な実行などが、一層強く求められています。こうした合理化・短縮化のニーズを踏まえ、私たちは顧客企業に「時間」という価値を提供してきました。
2018年3月期(以下、2017年度)につきましても、従前から磨き上げてきた「確実短納期」のさらなる進化に継続して取り組みました。

 ミクロン単位のサイズ要望に応えるミスミブランド商品、幅広い品揃えを誇る他社ブランド商品、そして競合企業にないサービスを製造業のお客さまに最適な形で提供することが、私たちの使命です。これからも、ミスミグループは世界の製造業が進めるプロセス革新を支えていきます。

7期連続で、過去最高売上高・利益を更新

 2017年度における国内外の経営環境は、全体として緩やかな景気回復の動きが見られました。米国では、通商問題に対する影響などの不透明感が足元にあるものの、雇用者数、設備投資が徐々に増加するなど、景気の回復傾向が継続しました。中国では総じて底堅い景気の動きが続き、その他アジア各国および欧州でも緩やかな回復基調が続きました。日本においても、設備投資が引き続き堅調に推移し、企業収益や雇用情勢が改善しました。

 こうした環境下、当社グループの2017年度は、メーカー事業と流通事業を併せ持つ業態を活かしながら、これを支える事業基盤を継続強化した一年でした。顧客の非効率を解消することで、世界の製造業が進めるプロセス革新に大きく貢献しながら、同時に、国際市場での一層の事業拡大を加速させることができました。さらに、最適調達を目的とした現地生産・現地調達を推進するとともに、国内外で物流拠点を拡張するなど、グローバルでの確実短納期体制の強化に努めました。これらの体制強化などにより、FA事業および金型部品事業では自動車業界やエレクトロニクス業界などの旺盛な需要を取り込むことに成功し、ほぼ計画どおりの着地となりました。 VONA事業では、品揃えの強化などによって国内販売が大きく伸長したことに加え、国際展開の推進により海外売上高も伸長し、連結売上高の拡大に寄与しました。

 その結果、連結売上高は3,129億円、前年比で20.8%の増収となりました。利益については、営業利益は348億円(前年比28.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は256億円(同39.2%増)となりました。売上高・利益ともに7期連続で過去最高を更新しました。

※VONA:Variation & One-stop by New Alliance
ミスミブランド以外の他社商品も含めた生産設備関連部品、製造副資材やMRO(消耗品)などを販売する事業

現状の事業モデルをより付加価値の高い、製造業に最適化したECモデルに

 ミスミグループの好業績を支えてきたのは、メーカー事業とVONA事業、そしてこれらを支える生産、物流、 IT等の事業基盤です。今後も、この事業モデルをより付加価値の高い、製造業に最適化したECモデルとして確立し、競合他社に対する圧倒的な差別化を実現する考えです。

 メーカー事業においては、デジタルものづくりへの対応を継続し、グローバルでの確実短納期供給体制の強化を図ります。日本と中国、アジア、欧州、そして米州、それぞれの生産能力を拡充し、世界的な自動化需要の高まりに対して先手を打っていきます。また、生産面では拠点の量的な拡充だけでなく、これまで培ってきた生産改善手法などをグローバルで展開するなど質的な向上も図っていきます。

 近年の成長が著しいVONA事業は、国内において商品取扱数が2,070万点、参画メーカーは3,300社を超え、製造業向けの品揃えとしては最大規模を維持しています。2019年3月期(以下、2018年度)は、マレーシアとインドでの立ち上げを予定するなど、グローバル展開にもさらに注力していきます。また、ミスミグループのメーカー機能やグローバルネットワークなどの強みを活かし、既存の流通では対応の難しい「商品追加工」や異なるメーカー部品の「組立加工」といった顧客ニーズについても、マスカスタマイゼーションで対応していく戦略を推し進めます。

 事業基盤については、さらなるグローバル確実短納期体制の強化に向けて物流拠点を現在の15拠点から18拠点に拡充します。日本においては需要が集積する中部地区の確実短納期供給を目的に、愛知県に「中日本流通センター」を2018年度秋に新設する予定です。また、IT基盤も継続強化を進め、ECサイトの進化、基幹システムのクラウド化など確実短納期の信頼性をより高める取り組みを行っていきます。2018年度の通期連結業績予想については、商品ラインアップの拡充とコスト競争力強化を進めるほか、グローバル確実短納期供給の強化によって優位性を発揮し、売上高・利益ともに8期連続で過去最高を更新する見込みです。

ミスミグループの業績推移

ミスミグループの業績推移ミスミグループの業績推移

株主の皆さまへ

 ミスミグループは、2017年度に連結売上高3,000億円を突破することができました。2009年度を起点としますと、2017年度までの平均成長率が17%となっています。この成長は2009年度から急に始まったものではなく、2002年に三枝前CEOが着任して以来、毎年着実に実施してきた経営改革の連鎖の上に成り立っています。そして、当社グループは今後も、攻めの経営を堅持し、さらなる持続成長を目指します。

 2017年度の配当金につきましては、通期で22.60円となりました。業績が好調に推移したことにより7期連続で過去最高を更新いたしました。

皆さまには引き続き、一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

代表取締役社長 CEO大野 龍隆