板金加工　純銅、真鍮・黄銅材質の自動見積もりを開始

機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy（メビー）」（サービス提供元：株式会社ミスミグループ本社）は、2025年11月17日より、板金加工サービス（以下、板金部品）において、銅系材質＜純銅（C1020無酸素銅、C1100タフピッチ銅）、真鍮・黄銅（C2801P）＞の自動見積もりを開始しました。
純銅は熱伝導性・導電性に優れており、電流を効率的に伝達するバスバーなど電気・電子機器向け部品に不可欠です。また、真鍮・黄銅は耐久性、耐食性などに優れ、溶接加工設備におけるスパッタの付着を防止するカバーをはじめ、多くの機械部品に広く利用されています。
今後もミスミはサービスの向上を通して、IA（インダストリアル・オートメーション）産業のお客さまにグローバルで時間価値を提供、生産性の向上に貢献してまいります。

電気・電子機器、自動車、産業機械分野では、高い熱伝導性や導電性を持つ純銅部品が広く使用されています。特に、電流を効率的に伝達する役割をもつバスバーなどの用途では、安価で高性能な純銅が不可欠です。しかし、純銅はレーザー加工時に光が反射しやすく、変色や変形のリスクが高いという課題があります。また、真鍮・黄銅は銅に亜鉛を加えた合金で、耐久性・耐食性・加工性に優れ、多くの部品に広く利用されています。いずれの材質も加工難易度が高く、対応できる業者が限られるため、納期が不安定になり、長納期化しやすい傾向にありました。
こうした背景から、多くのお客さまより「純銅や真鍮・黄銅などの材質をmeviyで扱ってほしい」とのご要望をいただき、先行対応していたシム用の真鍮・黄銅※に加え、板金部品の純銅と真鍮・黄銅の自動見積もりを開始しました。
今回、銅材質対応開始にあたり、生産体制を強化し、加工仕様の標準化を行いました。これにより、安定した品質を確保しつつ、最短2日目出荷という短納期での部品供給が可能となります。従来調達に時間を要していた銅材質の部品も、3Dデータのみで短納期調達が可能となり、急な設計変更にも柔軟に対応できるようになります。
^{※プレスリリース　「板金加工　真鍮（シム用）を追加」（2025年9月8日）　https://www.misumi.co.jp/news/press_250908_2}

meviyは機械部品の3DデータをアップロードするだけでAIが自動で即時見積もり、独自のデジタル製造システムにより最短1日での出荷を実現します。これまで、機械部品調達時に発生していた作業時間の9割以上を削減することで、お客さまの部品調達における非効率を解消するプラットフォームです。4年連続で国内シェアNo.1※を獲得、第9回ものづくり日本大賞において「内閣総理大臣賞」を受賞し、製造業の生産性向上において高い評価を得ています。海外でのサービス提供も拡大しており、部品調達DXを通じた時間価値をグローバルで提供しています。
^{※2023年オンライン機械部品調達サービス国内ユーザー数シェア　テクノ・システム・リサーチ調べ}

ミスミグループは、デジタル技術の力でものづくりプロセスそのものを変革してきました。
2000年には業界に先駆けてインターネット注文サービスを開始し、部品の選定から発注までをWebで完結させる仕組みを構築しました。そして、3DデータのみでAIが自動見積もりをする「meviy（メビー）」をはじめ、数々の革新的なサービスを展開、産業界の生産性向上に確かな変革をもたらしてきました。
ミスミグループは、「デジタルモデルシフト」を成長戦略の核に据え、この度お客さまへの新たな価値提供として、「得ミスミ、楽ミスミ」をご提案します。設計・調達プロセスのDX化で、設計・生産現場の生産性は飛躍的に向上し、最適な調達サービスを通じてコスト削減も同時に実現します。
お客さまが日々の煩雑な業務から解放され、より創造性の高い仕事に取り組めるようになる。ミスミは、これからも一人ひとりの「時」を価値あるものへと変え、ともに持続的な成長を創造していきます。

オートメーションの現場で必要とされる機械部品や、工具・消耗品などをグローバル32.3万社（2025年3月時点）に販売しています。製造機能を持つメーカーと他社ブランド品を販売する商社としての顔を併せ持つ、ユニークな事業モデルとそれを支える事業基盤により、「グローバル確実短納期」を実現し、お客さまの利便性向上に貢献しています。