３DCADデータ上の製造情報をmeviyに自動反映する新機能搭載

　株式会社ミスミグループ本社（本社：東京都文京区、代表取締役社長：大野龍隆）は、設計データのみで生産設備用機械加工部品が調達できるオンデマンドサービス「meviy（メヴィー）」の機能を大幅に強化します。
　新機能は、顧客の３DCADシステム上で設定した部品の「穴」の種類や精度等の製造情報をmeviyに自動反映するもので、設計品質と作業効率の向上を同時に実現し、顧客の部品調達プロセスを大幅に改善します。8月27日から、新機能を搭載したサービスの提供を開始します。
　今回追加した新機能はトヨタ自動車株式会社（以下、トヨタ自動車）と共同開発しmeviyの機能として搭載、幅広いユーザーにご活用いただくことで、製造業のDX化加速に貢献して参ります。
　なお、トヨタ自動車との共同開発は今後も継続し、さらなる機能強化を予定しています。

従来、meviyで部品調達を行う際には、①3Dデータのアップロード、②部品の「穴」の種類・精度を設定、③発注、の手順を要しました。新機能により、３DCAD上で設定した「穴」の製造情報をmeviyに自動連携して反映、顧客の設計品質を向上させるとともに作業効率の向上を同時に実現します。
対象のCADソフトウェアは「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA 設計製造支援 iCAD SX^*1」と「SOLIDWORKS^*2」の2種類となります。

トヨタ自動車の設備開発を行っている「モノづくりエンジニアリング部」は、従前から紙図面作成の非効率に着目し、3DCADデータのみで設備設計・加工・組付けを完結させる最先端のモノづくりの仕組みを構築されてきました。トヨタ自動車がmeviyをご活用いただく中、3DCADデータに設定した製造情報をmeviyに自動連携して反映したいとのご要望をいただきました。当社は、トヨタ自動車のノウハウをmeviyに移植することでこの機能を実現。作業効率を従来から約30％改善する効果も確認できています。

トヨタ自動車と当社は、新機能をトヨタグループ内への展開に留めず、meviyの機能として搭載することで多くのユーザーにご活用いただき、広く製造業全体のDX化に貢献して参りたいと考えます。今後も2社は共同開発を継続し、新たに開発した機能をmeviyに搭載することで、製造業のさらなる業務効率改善への貢献、ならびに紙図面を廃止すること等による製造業の環境課題解決にも貢献を果たして参ります。

meviyは、特注形状の機械加工部品を圧倒的なスピードで受注生産する革新的なオンライン機械部品調
達サービスです。部品の設計データ（3DCADデータ）をアップロードすると、AIが即時に価格と納期を回答、製造プログラムの自動生成により最短１日出荷を実現しました。労働生産性向上への貢献などが認められ、これまでに「第62回十大新製品賞」本賞、「第3回日本サービス大賞」JETRO理事長賞など、10個の賞を受賞しています。

オートメーションの現場で必要とされる機械部品・部品や工具・消耗品などをグローバル33万社以上に販売。製造機能を持つメーカーと他社ブランド品を販売する商社としての顔を併せ持つ。ユニークな事業モデルとそれを支える事業基盤により「確実短納期」を実現し、お客さまの利便性向上に貢献しています。