ミスミものづくり支援で受け取った部品を紹介するAiMEiBAのメンバー
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関西学院大学 「AiMEiBA(アメーバ)」
- 活動内容
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「実機に触れて、ものづくりの楽しさを感じよう!」を合言葉に活動する学生団体
- インタビューに答えてくれた方(2026年4月現在)
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工学部3年 山崎 東吾さん(AiMEiBA代表)
同 河野倖尚さん (同副代表)
関西学院大学のロボット製作団体「AiMEiBA(アメーバ)」は、「仲間とともにロボットを作り上げる楽しさを味わう場」、「未経験でも挑戦できる秘密基地のような場」を目指す姿に掲げ、2022年に発足しました。
ロボット製作には設計・制御・加工といった多様な知識が求められるため、大学の授業では理論を段階的に学びます。ですが、「理論だけで『ものづくりの楽しさ』を味わうのは難しい」との思いから、AiMEiBAでは「まず実機に触ってみる」を重視しています。
1年生からロボットの実機に触れ、試行錯誤を繰り返す。こうした環境で、未経験メンバーも着実に、ものづくりの力を身につけていきます。将来的には、学生ロボコンの中でもトップクラスの難易度を誇り世界大会への登竜門として知られる「NHK学生ロボコン」への出場を、目標にしています。
1年を通して4つのロボコンに挑戦
1年を通して4つのロボコンに挑戦
AiMEiBAでは現在、以下の4つのロボットコンテストに並行して取り組んでいます。複数のロボコンに参加することで、より多くのメンバーが主体的に関わり経験を積むことができます。また、万が一どこかの大会で結果が出なくても、他で成果を狙えるので、参加機会の最大化とリスク分散の両方を実現できます。
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キャッチロボ・コンテスト(ロボットでお菓子をつかんでゴールまで持っていく。産業用ロボットがモチーフ。春から90チームが予選に参加、上位16チームによる本選は9月13日。)
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レスキューロボット・コンテスト(6―7月に予選)
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関西春ロボコン(今年が初出場。3月12日に開催)
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マイクロマウス・コンテスト(小さいロボットが迷路を探索する)
このうち特に力を入れているのが、災害現場を模したフィールドで遠隔操作のロボットが救助を行う「レスキューロボット・コンテスト」です。
出場チームはカメラからの情報のみで、1階と2階に分かれた構造物の中のロボットを遠隔操作し、”被救助者”を救助します。
被救助者には複数のセンサーが組み込まれています。救助のスピードだけでなく、いかに被救助者を傷つけないか、という「被救助者へのダメージ軽減」という視点も含め、総合的に評価されます。
AiMEiBAは今年、火星探索機と同じ6輪タイヤ機構を採用した、階段を昇降するロボットを製作中です。1階担当・2階担当・1階と2階の橋渡し役、と3つの機体が役割を分担します。
チームとして技術面での成長を実感しており、決勝進出を目指しています。速さよりも、いかに丁寧に救助できるか、が重要。技術だけでなく、考え方も問われる競技です。
「学生ものづくり支援」が広げた、設計と試作の自由度
「学生ものづくり支援」が広げた、設計と試作の自由度
「ミスミ学生ものづくり支援」で提供される部品は、主に「関西春ロボコン」と「レスキューロボット・コンテスト」用の実機に使用しました。以前からミスミ製品を利用していたので、注文方法にも馴染みがありました。
レスキューロボットの製作では、15×30㎜のアルミフレームをそのまま機体に利用。ベアリングホルダーが駆動軸をぴったりと固定してくれたので、軽量かつ高耐久な構造が実現。素晴らしく滑らかに動けるロボットが完成しました。
レスキューロボットのような四輪駆動の機体を製作するのは初めてで、先輩からベアリングの使い方を教わりながら挑戦しました。がたつきもなく完成したのは、ミスミのベアリングのおかげです。また、ミスミのmeviyサイトは3D CADデータをそのままアップロードし即時見積と発注が可能なので、設計通りの部品が手に入ります。試作の精度が向上して本当に助かりますし、短納期なので開発スピードの向上にもつながっています。
「関西春ロボコン」会場にて、メンバーで議論
ミスミのベアリングを使用したロボット
最大の課題は活動場所——部活化を目指して
最大の課題は活動場所——部活化を目指して
現在の最大の課題は、将来の活動拠点の確保です。現在は有志団体として、活動を理解いただいている教授の研究室の一角を借りて活動しています。スペースや設備に制約があるので、大学から部室や活動資金を得るべく、早期の部活化を目指しています。
将来的にはAiMEiBA専用の部室を建設する構想を進めています。スポンサー企業からの資金援助の全てをロボット製作に振り向けずに、一部をプレハブ建設資金に優先的に配分するなど、長期的な視点での団体運営を行っています。部活として認めてもらうには、まずは結果を出す必要があります。そのためにも今年のロボコンでの実績が重要です。
試行錯誤する楽しさを、次の世代へ
試行錯誤する楽しさを、次の世代へ
メンバーは現在、1年生が22名、これは全体(2026年5月時点で46名)の約半数を占めます。4つのロボコン(キャッチロボ、レスキューロボ、関西春ロボコン、マイクロマウス)に並行して取り組むため、1年生を4つの班に分け、2年生と3年生が指導しています。今年は情報工学科の1年生が多いのでプログラミングに興味を持つ人が多く、マイクロマウス班の希望者が例年より大幅に増えました。
新規メンバーの多くが、ロボットや3D CADに初めて触れるところからスタートします。実機やFusion360※に実際に触れる体験会や勉強会を通じて参加のハードルを下げる取り組みが、新規メンバーの増加につながっていると思います。まずは、実機に触る機会を提供することが大事だと思っています。
先輩から後輩、ロボコン経験者から未経験者へと、基本的な知識の共有・伝達は行いますが、わからないことはほぼ独学です。Google検索や図書館で調べ、そこからインスピレーションを受けて、『この機構は機体に落とし込めそうだな』などと自分で考えていきます。
「私も小学生のころは、『図画工作でものを作るのが好き』というレベルでした。今は『何とか“しっかりつくれる”』ところまでは来たかな、と思います」(AiMEiBA代表・山崎さん。)
知識だけでなく、実際に試し、失敗し、改善する。そのプロセスそのものが、ものづくりの力になる。AiMEiBAのメンバーは、“実践から学ぶ楽しさ”を体験しながら、次のステージへと挑み続けています。
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Fusion360: AutoDesk社が学生ユーザ向けに無償公開している3D CADソフトウェア