株式会社ミスミグループ本社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大野龍隆)は、株式会社駿河生産プラットフォーム(本社:静岡県静岡市、代表取締役社長:遠矢工)清水工場にて、機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy(メビー)」の無人化生産ライン「meviy デジタルマニュファクチュアリングシステム」をメディア向けに初公開するイベントを開催しました。イベントには、国内外のmeviyユーザー企業の担当者や、日本のものづくりの権威である早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター研究院 藤本隆宏教授をお迎えし、盛大に開催されました。

イベント開催背景
イベント開催背景
今回のイベントでは、meviyが実現した「AI自動見積もり」と並ぶもう一つの革新である「デジタルものづくり」の仕組みであるmeviyデジタルマニュファクチュアリングシステム(自社開発)を初公開しました。2014年度GOOD FACTORY賞にて「ものづくりプロセス革新賞」を受賞した800垓(1兆の800億倍)の製品バリエーションを生産し短納期を可能とする「ミスミ生産方式」をベースとしており、技術的にも難易度の高い変種変量の確実短納期生産を実現する仕組みとなります。バックエンドである生産の仕組みを公開する機会はこれまでになく、meviyの核となるイノベーションを広く知ってもらうことを目的としています。
イベント概要
イベント概要
- イベント名
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meviy Factory Day
~AI見積もりと並ぶもう一つの革新 meviyデジタルマニュファクチュアリングシステムに迫る~
- 主催
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㈱ミスミグループ本社
- 日時
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2024年1月26日(金)09:40~13:40
- 場所
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㈱駿河生産プラットフォーム 清水工場 静岡県静岡市清水区七ツ新屋505番地
- 参加対象
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メディア関係者様(新聞、雑誌、web)、アナリスト様、製造有識者様、ユーザー様
イベントレポート
イベントレポート
当社責任者によるプレゼンテーション
当社責任者によるプレゼンテーション
当社責任者2名(常務執行役員 ID企業体社長 吉田光伸/㈱駿河生産プラットフォーム 代表取締役社長 遠矢工)がプレゼンテーションを実施しました。
冒頭、吉田より今回のイベントについて、「meviyの2つの革新のうち、より重要である『デジタルものづくり』の仕組みについて公開する初めての機会となる。ぜひ楽しみに見ていっていただきたい」と述べ、製造業の課題から、産業界の持続的発展のためにmeviyが担う社会的存在価値やミッションなどについて話しました。また、遠矢からは「ミスミ生産方式」をはじめとするミスミが培ってきたデジタルものづくりの進化について説明しました。

『製造業DX meviyによるものづくりの革命』
常務執行役員 ID企業体社長 吉田光伸

『ミスミのものづくりの進化』
㈱駿河生産プラットフォーム 代表取締役社長 遠矢工
工場見学ツアー
工場見学ツアー
これまでのミスミ生産方式と、meviy生産システムの双方の見学を実施、ミスミのデジタルものづくりにおける進化の過程を一挙公開。工場内部に入り、それぞれの設備の前で現場担当者が詳しく説明しました。
無人化生産ライン「meviyデジタルマニュファクチュアリングシステム」は、加工プログラムの生成、材料の運搬、加工などが自動化で行われており、真っ白な工場内部に立ち入ると驚きの声が上がりました。参加者からは質問が飛び交い、大変熱心に見学いただきました。
▼特設サイト「meviy デジタルマニュファクチュアリングシステム」
▼特設サイト「meviy デジタルマニュファクチュアリングシステム」
meviyの部品が作られる工場とデジタルものづくりの仕組みの一部を動画でも公開しています。

「ミスミ生産方式」による自働化システム
(ALASHIスタジアム)

材料をウォータージェットが自動で切り出すライン
(meviy デジタルマニュファクチュアリングシステム)
有識者、meviyユーザー企業担当者による講評
有識者、meviyユーザー企業担当者による講評

早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター研究院教授
藤本 隆宏 教授
タイトル:『ミスミの設計革新・生産革新とmeviy -3幕の物語-』
日本の製造業は30年ぶりに生産性底上げが必須の時代に入った。
meviyはデジタル化時代の日本が歴史的に得意なインテグラル(擦合せ)型製品のものづくりが抱える、潜在的弱点を克服するヒントを示すカスタム品の調達プラットフォームである。ミスミの「カタログ標準化」、「型番による受注製作品」のグローバル確実短納期に続く、3D設計データからAI見積りに直結するデジタルものづくりで最短即日出荷するmeviyは、ミスミの設計革新・デジタル生産革新の流れから見た3幕の物語であり、本日のFactory Dayでその様を見る事ができた。今後もこの進化を見守りたい。

トヨタ自動車株式会社 モノづくりエンジニアリング部
技術企画室 主任 森光 孝敏 様
工場内の4S(整理、整頓、清掃、清潔)が行き届いている。
設計者は、いかに無駄な設計を省き、新しく生み出すものに対して時間をかけるかが重要だが、その点でmeviyは教育ツールとしても優れており、瞬時に答えをくれる。
生産の観点では、TPS(トヨタ生産方式)でも基本であるリードタイム短縮へのこだわりが徹底しており、「最適なニンベンの付いた自働化」が進んでいると感じた。今後のものづくり生産システム設計の参考にしたい。

由紀ホールディングス株式会社
代表取締役社長 大坪 正人 様
社内のミスミの利用比率がどんどん上がってきていて、当社のエンジニアもmeviyを喜んで使っている。技術アドバイザーとしてmeviyのサービスが始まる前の会議に毎月参加していたが、8年前の当時、夢に描いていた姿が今日現実になっているのを目の当たりにし、感動した。このスピード感であれば、数年後、10年後には信じられないぐらいのものづくりの自働化がまた見られるのではと期待している。

米系大手EVメーカー メカ設計ご担当者 様
※今回のイベントのために、ドイツより来日。
ミスミとは12年以上の付き合いで、昨今の取り組みは素晴らしいと感じている。ベルリンでmeviyを活用しており、我々の業務を非常に効率化してくれている。meviyの利点はエンジニアリングの時間を革命的に削減してくれ、より重要な業務に時間を使える点。直近で大型工作機械の設計を行ったが、90%以上の部品をミスミやmeviyで手配したことで、非常に短時間で発注ができた。また、精緻な部品を再現性高く加工し、納品してくれる点も素晴らしい。
参加者の声
参加者の声
今回のイベントに参加されたメディアの方々から頂いた感想を紹介します。
「デジタルものづくりがここまで進化しているとは想像だにしませんでした。変種変量の一品ものの現場をここまで標準化に近づける作業は並大抵ではないと思います。」
「どこにも真似できない貴社の凄みを改めて知ることができ、勉強になりました。」
「非常に素晴らしいイベントだと思いました。以前はこんなのができていたらよいなとの願望の世界がリアルになっていて驚きました。」
meviyとは
meviyとは
meviyは機械部品の3DデータをアップロードするだけでAIが自動で即時見積もり、独自のデジタル製造システムにより最短1日での出荷を実現します。これまで、機械部品調達時に発生していた作業時間の9割以上を削減することで、お客さまの部品調達における非効率を解消するプラットフォームです。4年連続で国内シェアNo.1を獲得、第9回ものづくり日本大賞において「内閣総理大臣賞」を受賞し、製造業の生産性向上において高い評価を得ています。海外でのサービス提供も拡大しており、部品調達DXを通じた時間価値をグローバルで提供しています。

ミスミとは
ミスミとは
オートメーションの現場で必要とされる機械部品や、工具・消耗品などをグローバル31.8万社以上(2024年3月時点)に販売しています。製造機能を持つメーカーと他社ブランド品を販売する商社としての顔を併せ持つ、ユニークな事業モデルとそれを支える事業基盤により、「グローバル確実短納期」を実現し、お客さまの利便性向上に貢献しています。
