イベント2019.9.20

中高生向け「夏休みものづくり教室」を開催
ミスミの本格的な部材で、エンジニアリングを体験!

2019年8月17日(土)、ミスミ飯田橋本社で中高生向け「ミスミ×SAKURA Tempesta 夏休みものづくり教室」を開催しました。中高生の参加者と保護者が集いマシン製作やゲームに取り組み、会場は大いに沸きました。

集合写真

会場のミスミ飯田橋本社カフェにて、参加者の皆さんで集合写真

イベントは、当社の支援団体で、国際ロボット競技会「FIRST® Robotics Competition」(FRC)において国際的に活躍する中高生チーム『SAKURA Tempesta』の提案により実現し、共同開催となりました。

さらに、エンジニアリング技術を活用しアクアリウム事業(水槽メンテナンス等)を手掛ける東大発ベンチャー、株式会社イノカの協力を得て、珊瑚と水中生物の水槽で会場を夏らしく彩りました。同社のスタッフはエンジニアが中心で、機器開発にはミスミの部材や『meviy』などのサービスも用いられています。

水槽

イベントをイメージした水槽が、会場を涼やかに彩ります。ミスミカラーの大きなアデヤッコの周りを、SAKURA Tempestaのテーマカラーであるピンクや色とりどりの魚が優雅に泳ぎます

SAKURA Tempestaは、単にロボットの大会に出場しているだけではなく、日本の中高生がロボティクスに触れる機会を提供すること、さらには“理工系分野における女性活躍推進”のロールモデルとなることを志し、子供向けのものづくりイベント開催をはじめとしたアウトリーチ活動にも力を入れています。

この企画も、中高生にものづくりの魅力を伝え、将来を考えるきっかけにしてもらうためのもの。ものづくり未経験の子供たちにも楽しみながら学んでもらうため、趣向を凝らした企画をご用意しました。

イベント

メインイベントとなる“マシン製作”の他、ものづくりへの興味喚起を促す各種プログラムを用意

“技術が社会でどう役立つのか”を学んだ上で、エンジニアリングを体験

受け付けを済ませて会場に入ると、広々としたカフェを全面に使った展示コーナーで、さまざまな開発機器が参加者を迎えます。

水槽

珊瑚や水中生物飼育の課題をエンジニアリングで解決するイノカの水槽は、子供たちに大人気!(左)、ミスミの部材で試作した3Dプリンターにも興味津々です(右)

ロボット

SAKURA TempestaのFRCロボット(左)や、ミスミの部材で作った二足歩行格闘競技ロボット(右)にも多くの質問が寄せられました

イベントは、朝10時よりスタート。まずはミスミの会社紹介、SAKURA Tempestaのチーム紹介の後、イノカによる「エンジニアリングで何ができるの?」のプレゼンでは、アクアリウム事業を例に、エンジニアリングの技術がどう役立っているか紹介いただきました。

会社紹介

ミスミの会社紹介(左)、SAKURA Tempestaのチーム紹介(右)

プレゼン

イノカ代表の高倉氏による「エンジニアリングで何ができるの?」のプレゼン

プレゼンに聞き入る皆さん

プレゼンに聞き入る皆さん。机に置かれたミスミの段ボールには、オリジナルのマシン製作キットが入っています

そしていよいよ、メインイベントとなるボール飛ばしマシン製作がスタート。SAKURA Tempesta指導の下、各チームで協力して作業を進めます。

マシン設計を担当したのは、SAKURA Tempestaのメンバーで、中学3年の立崎乃衣さん。立崎さんは小学生の頃からロボット製作に取り組んでいて、チームにおけるFRCロボットの設計も担っています。今回こだわったポイントは、“初心者でも無理なく組み立てられる”設計にすること。「普段は自分で製作するロボットの設計をしますが、今回は参加者の皆さんに組み立ててもらいます。作りやすい機構にするのは、大切で且つ難しい点でした」と言います。

マシン製作

夢中、熱中のマシン製作!オリジナルの製作ガイドを見ながら、アルミフレームやエアシリンダといった、普段は触れることのないミスミの本格的な部材を使って、マシンを組み立てていきます

ボール飛ばしの調整

組み立てが終わったチームから、ボール飛ばしの調整にはいります。どうしたらより飛距離をだし、正確に飛ばすことができるのか?各チーム、頭をひねって色々と試します

ランチタイム

お待ちかねのランチタイムはビュッフェ形式で、参加者の皆さんとエンジニア達が交流!展示品も囲みつつ、会話が弾みました

マシンを使ってゲーム

最後は完成したマシンを使ってゲームで大いに盛り上がり、上位3チームには賞状と景品が授与されました。そして、SAKURA Tempestaによる迫力のFRCロボットの実演(右下)で、盛りだくさんのプログラムが終了しました

参加者の反響に手応え

今回、イベント参加者の半数近くは女子学生であり、工学分野への女子学生の関心の高さが伺えました。参加した学生からは「自分たちで工夫して飛距離や正確性を磨くのが楽しかった」 「沢山のことを学べた。エンジニアと話す機会が得られて良かった」などの感想が聞かれました。

また終了後のアンケートでは、8割を超える学生が「エンジニアリングに興味を持った」「また参加したい」と回答し、今回の開催目的に対して手応えを得ることができました。

そして、今回のマシン設計・ゲーム企画を担当し、SAKURA Tempesta側のイベント責任者という大役を果たした立崎さんからは「多くの人から『今回は本当に大成功だったね』と声をかけていただき、とても嬉しかったです。このような大きなイベントはとてもチームだけで開催できるものではなく、大変貴重で、有意義な経験をさせていただきました。これからも、エンジニアリングの楽しさを知って頂くための活動を続けていきたいと思います」との感想をいただきました。

集合写真

SAKURA Tempesta、株式会社イノカ、ミスミの運営メンバーで、“Mマーク”ポーズで集合写真
※前列右から3番目が、立崎乃衣さん

継続への期待の声も、既に多く寄せていただいています。
ミスミグループは今後も、ものづくり人材育成への貢献に取り組んでまいります!