支援団体インタビュー
2023年度
神山まるごと高等専門学校
Hanabi
【インタビューに答えてくれた方】(2024年10月現在)
名和 真結美さん(電気・プロジェクトマネージャー / 神山まるごと高等専門学校 2年)
山西 遥斗さん(神ソフト・営業 / 神山まるごと高等専門学校 2年)
『ミスミ学生ものづくり支援』を
利用して
今回は、FIRST® Robotic Competition(通称:FRC)へ参加し、世界大会に行くことを目標に活動している、神山まるごと高等専門学校 Hanabiの中溪 一心さん、名和 真結美さん、山西 遥斗さんにお話をお伺いしました。
ミスミ学生ものづくり支援では、工具類やミスミフレームなどを注文し、ロボットをつくる環境を整えさせていただきました。初めて触る工具もあり、勉強の機会としても活用することができてとても感謝しています。
私たちは一年目のチームで経験者がいないため、ロボットを作るためになにをすれば良いのかと頭を悩ませました。他のFRCチームの集まるコミュニティを利用し、大会が提供している資料や、全て英語のプログラミング解説動画を見て勉強したり、スポンサー企業の方々から協力をいただきながらロボット開発を進めました。
特にプログラムの数値調整が難しく、物理的な問題や、バッテリー残量の問題などと向き合いながら調節をする過程が大変でしたが、試行錯誤を繰り返すうちに、上手くいかない原因を突き止めることができ、その後の問題にもスムーズに対処できるようになりました。

世界大会を目指す、FRCへの挑戦と未来への展望
FRCは3対3で戦う競技であり、味方のロボットで弱点を補い合えるという特徴があります。
私たちは初出場のチームでが妥協せず、基本的な全ての機能を備え、デザインの物語性にも力を入れたロボットを制作しました。また、使用している技術(PIDコントロール、カメラによるAprilTagの読み取りをPythonで実行)は難しく、開発にあたって困難はありましたが、試行錯誤を繰り返し、実装を実現しました。
一年目かつロボット未経験ながらも大きな功績を残すことができました。
高専の施設を借りて作業をしているため、マイナーな小さな部品は設備されている3Dプリンターなどで作っています。
私たちの目標はImpact Awardと呼ばれる、FRCで最も名誉ある賞を受賞し、世界大会へ出場することです。FIRST®の理念に従い、ロボットだけでなく、オフシーズンにチームが行ったSTEM教育を普及していくための社会貢献活動の成果などが審査されます。より良いロボットの開発を進めるのはもちろんのこと、STEMに関わるワークショップイベントの開催などにも力を入れていきます。

「仲間と共に挑戦し続ける」
プロジェクト活動で得た大切な教訓
プロジェクト活動やものづくりを通じて、仲間の大切さを感じています。昨年のハワイ大会では、新人賞にあたる賞をいただき、一人の力では到底成し得なかったことを仲間と一緒に行うことで得られました。自分だけではできなかったことを補填し合って一つの目標に向かって走った経験は、メンバー一同とても大切にしています。
Just do it、とりあえずやってみるという気持ちが私たちを強くしています。難易度の高い“クライム”という機能の実装も、当時は全く予想しておらず、今年度は難しいだろうなと思っていましたが、世界大会に行きたいというチーム共通の目標に向けて今できることに全力で取り組んだ末に実現できました。
とにかくやってみる、手を動かしてみる、というマインドは、ものづくりにおいてだけではなく実生活でも大切にして行きたいと思っています。

最後に、「ミスミ学生ものづくり支援」と「ものづくりに取り組む学生のみなさん」へ
メッセージをいただきましたのでご紹介します。
ものづくりって、暗闇の中で物を触っていって、だんだんその形がわかってきて… そんな感じだと思います。初めて触ってわからないはみんな同じだから、ぜひ触ることを諦めないで、楽しんでモノづくりをして欲しいです。
「ミスミ学生ものづくり支援」に関係しているすべての方へ、支援がなければロボコンチームとして一年目の私達には工具もなくロボットも作れていませんでした。本当にありがとうございました。
また、ものづくりに取り組む学生の皆さん、ゼロからなにかを作るということの楽しさをもっともっと感じて欲しいです。私たちも含め、心から応援してくれる仲間はたくさんいます、ぜひ楽しんでものづくりをしてください!