支援団体インタビュー

2023年度

東京電機大学 フォーミュラSAEプロジェクト

TDU racing

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【活動内容】

私たちは即戦力かつ世界で活躍する人材を目指し、フォーミュラSAEのレーシングカーを開発・競技する学生チームです。

■TDU racing公式HP
http://www.n.dendai.ac.jp/fsae

【インタビューに答えてくれた方】(2024年10月現在)

小林 鼓道さん(チームリーダー・サスペンション担当・フレーム担当/理工学部理工学系 学部 2年)

『ミスミ学生ものづくり支援』を
利用して

今回は、レーシングカーを開発し海外大会への参加を目指し活動している、東京電機大学フォーミュラSAEプロジェクトTDU Racingの小林 鼓道さんにお話をお伺いしました。

ミスミ学生ものづくり支援では、主に部品製作に使用するための作業用手袋、ドリル、パーツクリーナー、電装部品を製作するためのはんだごてと電線、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製のカウルを製作する際に使用する真空ポンプを注文させていただきました。

ミスミのサービスは商品を選定する際の絞り込み機能が非常に便利なため、とても役立っています。

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世界へ挑戦!
フォーミュラSAEで栄光を目指す

私たちは「世界で活躍できる人材になるために世界一を目指し行動する」を活動理念に掲げ、国際的なエンジニア育成プログラムであるフォーミュラSAEに参戦しています。

フォーミュラSAEとは、世界中の学生がレーシングカーを開発し、各国で開催されるコンペティションで、設計能力やコスト管理能力、プレゼンテーション能力を競う静的イベントと、実際に走らせて運動性能を競う動的イベントがあり、それぞれのスコアの合計点で順位を競い合う大会です。

大会は日本を含め全世界で開催されていて、私たちは日本で唯一海外大会に参戦しているチームです。昨年同様、今年も12月に開催されるオーストラリア大会に参加します。

この大会は、日本で開催されている全日本学生フォーミュラよりも長い歴史を持ち、参加しているいくつかのライバルチームは私たちより長い歴史を持っています。
彼らが長年蓄積してきた開発技術やノウハウがある中で、私たちは勝つために、ライバルと同じようなコンセプトのマシンを作るのではなく、誰も今までやってこなかった、思いつかなかったマシンを作ります。

当チームは発足当時から、「小型・軽量で運動性能の高いマシン」を基本コンセプトとして開発しており、レーシングカーの開発は学生自らアイディアを出して設計から製作まで行います。ドライバーも学生から選出し、コンペティションに備えてテスト走行とマシンの改良を行います。

今年はコロナ禍を経て、チームが再び本格的に活動を開始しました。
コロナ禍で活動がリセットされてしまいましたが、昨年は2019年ぶりに現地大会へ参加することができ、今年はチームの再始動からさらに大きく成長するための重要なシーズンになります。
世界一を目指し、マシンの設計技術やノウハウを再び積み上げ、チームの総合力を底上げし、毎年新たにマシンを開発して海外大会に参加します。

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スピードと品質の両立を目指して

海外にマシンを輸送するには時間がかかり、日本から参加するチームは現地のライバルチームに比べて1カ月ほど開発期間が短くなってしまいます。そのため、スピードを意識した行動が肝要です。

早い開発を行うには、学校のテスト問題のように「これが正しい」と答えを探すのではなく、できるだけ多くのアイディアを出し、その中からベストなものを選ぶことが大切です。時間がないとアイディアを絞り、やることを少なくすれば早く終わると思いがちですが、時間の限りアイディアを出し、試すことで、早く良いものを作ることができます。

開発したマシンの品質や性能は、自身の内面を映し出しており、自分たちそのものであると日々感じています。良いものをつくるには、自分たちの内面を成長させることが必要です。

本学の教育理念にも「技術は人なり」とあります。他者に価値を与える製品を作るためには一流の人格者でなければならないということを意識し、社会で必要とされる人材になることを目指しています。

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最後に、「ミスミ学生ものづくり支援」と「ものづくりに取り組む学生のみなさん」へ
メッセージをいただきましたのでご紹介します。

学生がレーシングカーを開発し、海外で勝負するには、私たちだけでは力不足であり、多くの方々のご支援のおかげで成り立っています。ミスミ学生ものづくり支援では、普段購入できない物品をご支援いただき、より高性能なマシンの開発が可能になっています。
また、本インタビューにより、私たちの活動をものづくりで夢をかなえたい方々にも知ってもらうことができました。ものづくりへ熱い思いを持つ皆さんとともに世界を目指していきたいです。