インタビュー
第32回大会 ミスミ賞
Mxky Onepo MkⅡの特徴を教えてください
ヤンさん:
勝つためだけならば、大きなヘラで下から振り上げるような攻撃の方が攻撃範囲も広くなり有利になります。しかし、私がボクシング好きということで、パンチで勝ちたいという気持ちがありました。パンチでの攻撃は打った後に腕が伸び、それを上に振り上げられるとバランスが崩れてダウンを取られる弱点があります。パンチを早く出して早く戻せるように、パンチのスピードを速くする必要があります。とはいえ、力が無さ過ぎたら敵を倒せません。Mxky Onepo MkⅡでは、腕の部分に4節リンク機構を使っています。リンクを使うことで、トルクを増やしてスピードを遅くしたり、トルクを減らしてスピードを早くしたりできます。力の変換ができるリンクにより、元々のサーボの力以外のことができます。この4節リンク機構をコンパクトに腕に収めることと、力とスピードのバランスがとれる設計に苦労しました。
パンチはストレートと、身長が低い相手でも効果があるアッパー攻撃の動きも取り入れています。ストレートパンチは早さを重視して腰と腕の簡単な動きで出していますが、リーチを伸ばす為に一歩踏み込んで打つ動きなども取り入れています。
Maxy Onepo MkⅡ
(マキシー・ワンポー・マークツー)
Record
第32回 ROBO-ONE ベスト8
第14回 ROBO-ONE Light 3位
Weight
2.9kg
Height
52cm
Axis
サーボモーター19軸
ロボット作ろうと思ったきっかけは何でしょうか?
船越さん:高校の見学会へ行った時に沢山のロボットが動いていました。その時一番印象に残ったのが、自分の身長ぐらいある大きなロボットが動いていたことです。この学校にはこんな部活があるんだ!高校生がこんなロボットを作れるんだ!そんな風に思いました。そして、自分も挑戦してみようと思って入部し、ロボット作りに取り組んでいます。
岩田さん:元々プラモデルとかモノを作るのが好きで、高校ではモノつくりをやりたいと思っていました。学校を探していた時に今の部の事を知り見学会にいきました。その時に衝撃を受けたのは、ダイオウグソクムシの形をしたロボットが実際に動いていたことです。こんなロボットを自分でも作ってみたいと思い、学校に入り部活でロボット作りを始めました。今になってみると、入部して良かったと思っています。
ヤンさん:僕は4歳ぐらいの頃からモノを作るのが好きで、欲しいものがあったら自分で作ってしまうというような感じでした。そして高校の見学会に行った時に、私が好きな映画に出てくるような人型のロボットが動いていて凄いなと思ったんです。自分もこんなロボットを作りたいという思いから高校に入り、部活でロボットを作るようになりました。
岩田和馬さん
崔洋さん
みなさんの将来の夢を教えてください
船越さん:部活で二足歩行ロボットを作っていますが、将来的には二足歩行ロボット以外のものも作ってみたいです。人型のロボットも、もっとアップグレードしていきたい。本当に人が乗れて、歩いて、綺麗に動くというような、人が見て驚くロボットを将来どんどん作っていけたらと思っています。
岩田さん:今は部活でロボットを作っていますが、もっとロボットのことが知りたいと思うようになりました。進学してもっと二足歩行ロボットを学びます。そして、全く違う分野でも、ここで培った技術を使えるようにしたいと思っています。
ヤンさん:私は就職するので大学でロボットを研究し続けることはないと思いますが、就職してもROBO-ONEに参加したいと思っています。もっと人らしく、もっとボクシングらしい動きができるロボットにしたいです。そして将来、自分の子供にこういうのを作って欲しいと言われたら、それが作れるぐらいの技術力は身に付けたいと思っています。
船越智貴さん