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インタビュー

第30回大会 ミスミ賞

桔梗キキョウ
千葉工業大学 文化会 総合工学研究会 下吉
(第30回ミスミ賞受賞当時)

  • 下吉 拓明(しもよし ひろあき)さん
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細部までこだわり、
洗練された
ロボットを製作」

一番力を入れたところ

桔梗を製作した際、どこに一番力を入れましたか

細部にまで意味を持たせてデザインすることに、注力しました。桔梗でいうと、顔と胴体のでっぱりですね。顔には20個のLEDライトを入れていて、目線を横に向けたり、目を細めたりといった表情がでるようにつくっています。また、胴体のでっぱりには実は何も入っていないので、一見不要なパーツに見えます。時には対戦相手の腕がひっかかりダウンを取られることもあるので、本当はない方が強いんです。ただ「もし、こんな形の大型ロボットがあるとしたら人はどこに乗るだろう」と考えたとき、エネルギータンクやエンジンなどの他のパーツの配置も考えると、このでっぱりが必要になりました。このように一つずつ自分なりに考えてパーツに意味を持たせて作ることを心がけています。

桔梗(キキョウ)

  • 初出場

    第25回大会

  • 最高順位

    本大会4位

  • Weight

    2.9 kg

  • Height

    39.5 cm

ロボットの製作との出会い

ロボットの製作はいつから始めたのでしょうか

ロボットをつくるようになったのは、大学に入ってからです。それまでは高校の理科で学ぶ程度の知識しか持っておらず、工作機械も全く知りませんでした。大学に入ってからロボット製作を通し、初めてものづくりに触れました。そのため、実際にロボットを作りながら足りないと感じた知識を都度学ぶことを繰り返していたので、一年間ほぼずっと大学にいましたね。

ただ、幼い頃からレゴやプラモデルなど、自分でものを作ることは好きでした。壊れた電化製品などは中を分解して構造を見ることで遊んでいたので、その頃から興味はあったんだと思います。今でも機械の中身を開けてみて、その製品がどうしてこの形をしているのかなど、作られた方の意図を読み取るのが楽しいですね。

ものづくりへの関わり

今後はどのようにものづくりと関っていきたいと考えていますか

好きなものをそのまま仕事にしたくて、この春から部品メーカーに勤めています。今はまだ入社したばかりで自社の製品を覚えるのに精一杯ですが、たまにケーブルを作る際などにROBO-ONEで培ったスキルが役立っています。

残念ながら、社会人になってからロボット製作にほとんど時間が取れていないのが実情です。でも、今後も続けていきたいのでそのための環境づくりからまず始めたいと考えています。今後はもっと知識を蓄え、仕事でもロボットでもどんどん面白いものをつくり、ものづくりに関わっていきたいです。

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