ミスミの事業モデルにはユニークな特徴があり、その構築には長い年月がかかっています。ミスミのカタログで扱う商品は200万アイテム、アイテム総数は実に数百「垓(がい)」にものぼります。「垓(がい)」という単位は、星の数の表現に使われるほどの膨大な量です(兆の億倍)。これほどの豊富な商品バリエーションを、在庫を最小限に抑えながら、どのようにして短納期でお届けするのか。そのカギは「半製品」にあります。ミスミは、製作過程の部品を「半製品」として在庫しておき、お客さまの注文に応じて最終商品に仕上げています。
この「半製品」は、例えばミスミグループの大規模な生産拠点であるベトナム工場で大量生産されます。それによって世界最適地生産や量産規模効果といったメリットが生み出される一方で、消費地の最終仕上げ工場では、小ロット生産、短納期、最小在庫といったメリットを生み出します。こうした方法の組み合せによって、たとえ部品1個でも、高品質(Quality)、低コスト(Cost)、短納期(Time)でお届けできる「ミスミQCTモデル」が実現されています。
このようにミスミの強みは、「標準化」したオリジナル商品群によって高マージンを実現していること、商品のほとんどをミスミブランドとして販売していること、「短納期一個流し」による時間戦略を早期から導入してきたこと、さらには、極めて豊富な商品アイテム数にあります。
ミスミは、30年前にこの事業モデルを金型部品からスタートし、その後、FA(自動化)部品や機械加工工具などの商品分野に拡大して成長を遂げてきました。
|